年金一次脱退金がトレンドワード入り!

Xで年金一次脱退金がトレンドワード入りしました。

なぜ?と思いネット検索したところ、ヤフーニュースでデイリー新潮の記事が出てきました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/11acbcfbb279c55aa2854c0160e1a6f1c7f5b6dc?page=1

記事の前半は、外国人が知っていることで、私も把握していることなので何をいまさらと思う内容でした。後半の日本人が絡んでというのはいささか無理があるのではないかと思いました。なぜなら、外国人が一人でも請求できるように日本年金機構がホームページにおいて14か国語で丁寧に申請手続きの案内をしているからです。

さらに、中国とフィリピンは日本とそれぞれの国の年金との合算が可能となっています。ただ、フィリピン人の多くは平均寿命が65~70歳程度であり、50歳以降お父さんは働かずに家にいる文化であるため、今お金をもらうために一次脱退金を申請する人が多いようです。それでも、将来寿命が延びていくことが見込まれるため、丁寧な説明が必要になると思います。

問題は、せっかく特定技能として技能実習生から10年働けるようになったのに、その制度を変え技能実習を廃止し、育成就労から特定技能で8年にし(特定技能2号はまず受からない)、日本の年金をもらえる10年に到達できないようになってしまったことです。

一次脱退金は5年で頭打ちになり、それ以降は掛け損になるため、5年を過ぎると帰国ラッシュが起きます。なので、特定技能資格の方の転職を受け入れても、その企業として1~2年しか働いていないのに帰国するという方が出てきます。

これらは、国の制度がちぐはぐとなっているため、外国人労働者を受け入れるために行った改正に他の制度が追い付いていないことが現実となっているからでしょう。外国人を悪者にしてしまえば、ますます日本は人が足りなくなります。

また、マイナンバーカードも、外国の方は在留資格更新のたびに(技能実習生や特定技能は1年ごと)役所で更新しないと無効になってしまいます。このため、12月から健康保険証が発行されなくなるのですが、混乱が予想されます。これも、縦割り行政の弊害ですね。

余談ですが、健康保険に関しては、C国の技能実習生が本人確認ができない健康保険証を悪用して、家族を旅行で読んで病院に通わせることが横行しています。これも、マイナンバーカードを進める一因なのでしょう。

上記のように、フィリピンでは日本の年金との合算が可能であるため、コミュニケーションをよくとり、丁寧に説明して本人が将来の年金受給がいかに自分と家族のためになることであるかを理解してもらえば、帰国を避けることができると考えます。

国も早く全体を調整して、日本ではたらく人が公平に働くことができ、日本のためになるようにしていただけないでしょうか。