ブルーピリオドが面白い!
山口つばささんコミック「ブルーピリオド」を読み始めました。
「成績優秀、世渡り上手。飲酒喫煙夜遊び好きで人望もあるリア充高校男子がなぜか絵を描く喜びに目覚めた⁉ 美大を目指して青春を燃やすスポ根受験物語が開幕!」と裏表紙にあります。私は山田五郎さんのYOU TUBE大人の教養講座で知りました。東京芸術大学を目指す美大版ドラゴン桜みたいですが、絵の描き方の説明も出てきます。
私が引き込まれたのは、身の回りのことを優秀なレベルでこなしたうえで、人付き合いもよい主人公矢口八虎が他の美術部員の書いた絵を見た瞬間から心を取られ、美術部の先生に、周りに気遣いをしすぎているから、あなたの景色を見せてと言われます。そのときから心が動きだし、これまで仲間と盛り上がってみていたサッカー観戦も、これは自分の努力の結果の感動ではない、何をうかれているのだと自分に目覚め始めます。
また、初めて自分が伝えたいことを意識して書いた絵の美術の先生のコメントに、言葉ではなく絵として通じるものに、これまで努力してきた遊びや勉強では得られなかった手ごたえを感じ、初めて人と話せたとまで感じ自分が通じること、できることにまで気づきます。勉強もテストも遊びもノルマを果たすようなもので、それが終われば何も残らないこと今まで生きていた実感が持てなかったことに気が付き、絵を書くことが自分に実感を得るとと自覚し東京芸大を目指す決意をします。このときから八虎の心が動き出します。
高校生としてのモラトリアムだけではなく、その後も長く生きてきた私にとっても、目標や課題・ミッションをこなし達成しても、そこからどうすればよいのか、という問題は消えてなくなりません。生きている以上それは続くのかなと思いました。今世間でよく言われる、老後資金問題、ideco、NISA問題もでは、十分にお金があれば幸せなのか、心配はないのかは、果たして解決するのでしょうか。
八虎は、絵を書くことで人と通じ合うことを知り、目標を乗り越えて生きようとしています。さあ、2巻目以降がたのしみです!